先日内野手アーロン・ヒル、怪我をしたキンブレルに変わる抑えジーグラーを獲得したレッドソックスは今度は先日のオールスターにも出場した先発左腕ドリュー・ポメランズを獲得した。
ポメランズは今年ここまで8-7-2.47という好成績を挙げています。
ただ、去年までの過去5年間防御率4.60と凡庸な成績で今年ブレイクしたポメランズにトッププロスペクトの右腕アンダーソン・エスピノサを放出するというトレードに賛否両論あげられています。
ESPNのDavid Schoenfield記者によると、以下の点を挙げて、このトレードは両チームにとってWin-Winであると書いています。
1、豊富な有望株を抱えるレッドソックスがオルティーズ最終年となる今年に勝負をかけることは当然である。リーグトップの1試合平均得点5.63を誇る打線の一方で先発防御率はリーグ9位の4.72と改善する余地がある。特にプライス、ポーセロ、ライトに続く先発陣は大変物足りない。左腕ロドリゲスは6月以降防御率10点台、バックホルツは未だに不調から抜け出していない。従って、ワールドチャンピオンになるためには4、5番手の補強は必要不可欠であった。
2、ポメランズの今年のブレイクが果たして長期的に続くか懐疑的な人が多いが、セイバーメトリクス的には今年のブレイクがまぐれであるとは言い難い(奪三振率、被OPS、ゴロアウト割合等)。今年、ブレイクした大きな要因はストレート、カーブに続いてカッターを覚えたことだろう。
3、ポメランズは早くても2018年まで残すことができるため、長期的な戦力として考えられる。
4、一方エスピノサはトッププロスペクト14位にランクインする期待の右腕で将来はジョン・スモルツやペドロ・マルティネスのようになる素質がある投手だと言われている。このことが、レッドソックスファンがこのトレードに反対する理由であるが、しかし本当に彼がこの2人のような投手になれるとは誰もわからない。
5、もし今年レッドソックスがワールドチャンピオンになり、将来エスピノサがペドロのようになれば、、、、、どっちが勝者なのか?
6、それよりもレッドソックスが犯したミスは昨オフに左腕リッチ・ヒルとの再契約を行わなかったことである。もし、ボストンがヒルと契約していたら、レッドソックスはエスピノサを放出する今回のトレードを行う必要がなかっただろう。
個人的にはこのような投手のシーズン途中のトレードってあんまりうまくいった記憶がないんだよね。しかも、投手有利のペトコパークから打者有利のフェンウェイパークに本拠地を移すし、レッドソックスファンが反対している気持ちもわからなくもない。しかし、今年はパピの最終年でどうしてもリングが欲しいボストンが勝負をかけたというところだろう。
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